外部活動のご報告

 社会福祉法人 朝日福祉会 朝日美土里ハイツでは、積極的に外部との交流を図り、地域に根差した施設運営を目指しております。下記ではその一部活動をご紹介したいと思います。

キッズチャレンジタウン ~集結 まちの仕事人~

 士別青年会議所主催のキッズチャレンジタウンの開催に伴い、朝日美土里ハイツから3名の職員、外部派遣より2名の方が参加致しました。

 事業の内容としては、協力企業様に体験ブースを設けて頂き、小学生~中学生を対象とした「職業体験イベント」を実施、様々な職種について知識を深め、「まち」から「子供」へと「ふるさとで働く喜び」を伝える事を目的としています。

 美土里ハイツでは、福祉用具の見学ブース、シニア体験(なりきり)ブース、車いす体験ブースを用意しました。

福祉用具体験ブース

 福祉用具体験ブースでは、日常の生活動作を「昔と一緒の動作と感覚」で行える様に、用意した用具を実際に子供たちに触って頂き、使い方を分かりやすく説明しました。

自助具の紹介と、実際に用具を触って体験を行う事ができました。

大きいサイズのパネルを用意し、介護・福祉・高齢者の事を学ぶ事ができました。

シニア体験(なりきり)ブース

 シニア体験(なりきり)ブースでは、実際に高齢になっていく事で起きる身体の変化を確認し、白内障、難聴、指先の鈍感をゲーム形式で体験して頂きました。

 白内障については、専用のゴーグルを使用し色彩・文字の見づらさを確認し、難聴については、耳栓やヘッドホンを使い、対話による耳の聞こえ辛さを、指先の鈍感については、軍手を装着して、おはじきを財布に入れるゲームを行い、指先の間隔が鈍くなっていく事を経験して頂きました。

 ゲーム形式で行う事により賑やかな体験ブースとなっておりました。

専用のゴーグルを装着して白内障の疑似体験。文字の見辛さを確認しました。

車いす体験ブース

 車いす体験ブースでは、スロープ、ぬかるみ(マットレス使用)、軽い段差の三種類のコースを用意し、介助者側の立場に立って実際に車いすを押して頂きました。

 一周したところで車いすを動かすには、大変な労力を必要とする事を学び、二週目からは、株式会社マルベリーさわやかセンター名寄様のご協力のもと、電動の車いす・歩行器を使用して、電動アシストによる移動補助の経験を行って頂きました。小学生からは「押す力が軽くなって驚いた。」「下り道で自動で止まって驚いた。」など沢山のお声を頂きました。

正しい車いすの押し方をパネルにて確認できます。

手前からスロープ、ぬかるみ、段差(コンパネに角材を取り付けて)←松村施設長の自信作。

マルベリーさわやかセンター名寄様ご協力のもと、電動の歩行器を体験している様子。

参加協力を終えて

 体験ブースを利用して行う職業体験は法人として初めて行う取り組みで、終わった後に「こうした方が良かったな~。そうしたら子供たちにもっと上手く伝わったのにな~。」と、反省する点が多かったです。しかし、体験している時の子供たちの表情は皆真剣で良い体験になったと思います。

 経験が豊富な大人になっていくにつれ好奇心や興味というものは、昔より段々と薄れていきます。子供たちを見ていて、好奇心や興味を広げていく事の重要性を感じ、改めて子供たちから学ぶ事ができました。

 又、人材が不足している介護業界ですが、決して他人事では有りません。小学生・中学生の時から介護や福祉の事を知り、来るべく時に福祉の道に進んで行って欲しいと強く感じました。今回の活動を通して、その「きっかけ作り」になれば幸いです。将来、ここで出会った子供たちと働く事を夢見て。

生活課 生活相談係長 谷 和明

 マルベリーさわやかセンター名寄様・士別コスモス苑様、ご協力頂きお礼申し上げます。ありがとうございました。




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